2012年05月の記事一覧

世界で突出・透析大国日本!

■世界で突出・透析大国日本!

ニユースの追跡!!!
■最多の年1万人増 日本の事情
腎不全で人口透析を受ける患者が増えている。日本での患者数は毎年約
10%ずつ増え、2011年には30万人を突破した。人口10万人当たりの患者数は、世界最多の約300人。これは2番目の米国の2倍近い数字だ。
 透析費用の総額は年間2兆円近くに上り、国の医療費を圧迫している。
 なぜ、日本は“透析大国”なのか。それを変える道筋はあるのか。

■糖尿病から腎不全へ
愛知県内で4年前から周3回の透析を受けている60代の男性は、以前糖尿病を患い、そのために腎機能が低下した。
しかし、食事療法や運動など生活習慣を徹底し体重も減らした。
「定期検査の数値はほめられるぐらいだった」。ところが、ある時、体調を崩したことをきっかけに、あっさりと人口透析が始まってしまった。
左腕の手首には、動脈と静脈をつなぐシャント手術を受けた後がある。人口透析では、そこに透析用のカテーテルが挿入される。
「1回の透析には4時間かかる。終わると体重は3キロも減り、身体がえらくて何もできない。
次の透析を受ける直前に1番体調がいいが、とても仕事は続けられず、辞めた。(男性)

■年間六百万円は自治体の負担
 透析患者は1級の身体障害者手帳を受けられる。透析の医療費は月約50万円だが、地元自治体の補助もあり、自己負担はない。
男性も「これまでの畜えで何とかやっていける」と話す。「でも、自分が身体障害者になったというショックに加え、人様の税金を毎年6百万円も使っていることが、何とも心苦しい」
 国内での透析患者の導入平均年齢は67、2歳で高齢者が多く、2割は入院患者だ。

■30万人で医療費の4%消費
 その医療費総額は約2兆円近くとされる。国民のわずか0,2%の患者が日本の総医療費約33兆円の6%を使っていることになる。
 もちろん、血液中の老廃物を排泄する腎臓の機能低下は生命を左右する。単純な金銭勘定で是非が論じられるべきではない。とはいえ、日本にはなぜ透析患者が多いのか、と言う疑問は残る。

■少ない腎移植
この特報では、増える理由の一つとして“腎移植”が極端に少ない事を上げている。
米国では年間1万5千件前後の移植があるが、日本では1千程度。臓器移植そのものが抱える制度的、あるいは倫理的な問題がいまも壁になっている。透析医療の技術が高いことも一因だ。患者千人当たりの年間死亡率は日本では6,6人だが、米国では23,5人。
 しかし、こうした腎移植の少なさ、透析医療の技術以外にも「世界一の透析大国」を生んでいる背景がある。